持ち家の売却を考えた理由と、私が始めた4つの準備

家計再生記録

はじめに

一国一城の主人になりたい――。
「みんなが帰れる場所」「自分の居場所」を作りたいという思いで建てた念願のマイホーム。

しかし、離婚を経てライフステージが変化し、固定費の見直しや転勤の話が出るようになるにつれて、これまで当たり前だと思っていた暮らしに疑問が生まれました。

今回は、私がマイホームの売却を考えるようになったきっかけと、実際に始めた4つの準備についてお届けします。


きっかけは「転勤」

最初に転勤の話があったのは昨年。
新しい支店の開設にあたり、将来の管理者として声をかけられました。

もちろん、今の支店での仕事に不満はありません。
ただし、こんな現実もあります。

  • 通勤に車で片道1時間以上かかっている
  • マイホームの近くに新しい支店ができる可能性はゼロ
  • キャリアアップには避けられないステップ
  • 知らない地域に行くより、まだ知っている地域の方が負担が少ない

当初は「今の支店で働きたい」と伝えていましたが、少しずつ考えが変わっていきました。
結果としてその支店計画はなくなりましたが、「マイホームをどうするか」というテーマが私の中に残りました。


マイホームは資産か?負債か?

これまで私はマイホームを「資産」と考えてきました。

  • ローンを払い終えれば家賃不要で住み続けられる
  • 家族に相続できる
  • いざとなれば売却できる

しかし15年以上住んでみて、「負債かもしれない」と思うようになりました。

  • ローン完済後も固定資産税や保険料などの維持費はかかる
  • 外壁塗装や水回りなどの修繕費が定期的に必要
  • 築40年近くになった家が本当に資産価値を持つのか疑問
  • 空き家になれば管理コストや防犯面のリスクも増す

相続される側に立って考えると、必ずしもプラスにはならない現実が見えてきたのです。


売却を視野に入れて始めた4つの準備

1. マイホームの価値を知る

一括査定サイトで申し込み、翌日には2社から連絡がありました。
面談後に査定を依頼し、地場の不動産会社と大手1社から見積もりを取得。
全て2週間ほどで完了し、費用は無料。しつこい営業電話も一切なしでした。

査定時に伝えた条件は以下の通りです。

  • 住宅ローン残高:1,500万円
  • 設備ローン残高:約120万円
  • 転勤が決まったら年内に売却する可能性あり
  • 手出しなしでローン完済を希望

2. 不用品の処分

新支店の話が再び浮上し、急な転勤に備えて片付けを開始。
15年以上住んでいることもあり、物は相当溜まっていました。

  • ベッドや大型家具は市町村の粗大ゴミ回収サービスを利用
  • それ以外は自身で持ち込み処理
  • 現在8割程度片付け完了
  • 費用は今のところは合計約14,000円で収まっています

3. 身辺整理

必要な書類や転勤先でも持っていく物をひとまとめにしました。
一度家中をひっくり返して「必要な物」と「不要な物」を選別。
不要な物は定期的に処分し、必要な物は段ボールやファイルで一箇所に集約。
これで引越し時の作業がスムーズにできるようになっています。


4. 契約関係の確認

光回線の見直しもここに関わります。
新支店がサービス対象外の地域になる可能性が高く、更新時期に合わせて切り替えを決断。

また、現在使用している金融機関も整理しました。

  • 今後も使う口座と、支払いが終わり次第解約する口座を仕分け
  • 継続利用するサービスはWeb・アプリを登録し、住所変更などの手続きがスムーズにできるよう準備

査定結果と感じたこと

結果は以下の通りでした。

  • A社:1,720万円
  • B社:1,680万円

大きな差はなく、ローン完済は十分可能な水準。
「足りなかったらどうしよう」という不安が、かなり軽くなりました。


固定費削減のインパクト

住宅ローンを完済できれば、月の固定費は約10万円減ります。
さらに会社都合の転勤なら住宅補助が出て、住宅費は諸々含めて月1万円程度で済む見込みです。

削減できるのは住宅ローンだけではありません。

  • 固定資産税:約10万円/年
  • 地震保険:約1万円/年
  • 団体信用生命保険:約4,000円/月

この浮いたお金でキャッシングの繰上げ返済を加速させれば、今後5年以内に全ローン完済が見えてきます。


将来の資産計画

ローン返済後は、新NISAでの積立投資を再開(予定:月10万円)。
50〜65歳まで15年間積み立てれば、年利4%想定で2,000万円以上を目指せます。

さらにiDeCo・企業型DCも合わせて1,000万円まで増やす計画。
これにより、もしもの時でもマイホームより流動性が高く、金額も大きい資産を子どもたちに残せると考えています。


まとめ

家を持つことがゴールではなく、人生のステージごとに選択肢を見直すことが大切だと感じています。
転勤やライフスタイルの変化は、時に大きな決断のきっかけになります。

次回予告

次回の記事は見直しチャレンジ
8月の食費見直しチャレンジの中間報告になります

1週目は鬼門の出張、2週目は帰省と読めない展開になっていますが
中間報告の結果は如何に?

8月20日(水)の夜に公開予定です

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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