はじめに
「何時間寝ても疲れが取れない」
「日中も体がだるく、体が重い」
「休日は疲れて動く気力がなく、1日中ゴロゴロ過ごして終了」
こんなこと、ありませんか?
実はこれは、私の治療前の姿です。
「年のせい」「仕事が忙しかったから」「ちょっと疲れているだけ」――
そんなふうに思い込み、何も対処せずに過ごしてきました。
そんなある日、会社で「睡眠機器の無料モニター募集」があり、
「ただ出し、気になってたからいいかな」と軽い気持ちで応募しました。
測定期間は2週間ほど。2回の面談で、
「眠りが浅い」「低酸素の可能性がある」とアドバイスを受けました。
その後、専門のクリニックを紹介していただき、
簡易検査・精密検査を実施。結果は――
「重度の睡眠時無呼吸症候群」と診断されました。
検査時の数値は、AHI(無呼吸・低呼吸指数)が 57。
(※正常値は5未満、重度は30以上)
他の数値も続々と重度レベルで、結果を見た瞬間は正直、ショックでした。
それから私は、睡眠時無呼吸症候群の治療として CPAP(シーパップ) を使い始めました。
CPAP治療を始めて1年半。
今ではCPAPを使うことにもすっかり慣れ、帰省や出張にも携帯するのが当たり前に。
まさに「生活の一部」となったCPAPですが、
今回はこの1年半の経験をもとに、リアルな体験をお届けしたいと思います。
この記事が、自身の睡眠時無呼吸症候群を疑っている方、
CPAP治療を考えている方のお手伝いになれば嬉しいです。
💤 睡眠時無呼吸症候群発覚までの詳しい内容はこちら👇
📘 「会社の無料モニターで発覚!睡眠時無呼吸症候群と診断され人生が変わった話」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは、
眠っている間に呼吸が何度も止まってしまう病気で、
過眠や高血圧などを引き起こすことがあります。
呼吸が止まることで血液中の酸素濃度が低下し、
深い眠りが得られなくなったり、日中の強い眠気・集中力の低下を招くこともあります。放置すると高血圧・心筋梗塞・脳梗塞などのリスクを高めることがあるため、
専門医による検査と治療が推奨されています。
私自身もこの「睡眠時無呼吸症候群」と診断されてから1年半。
毎晩、CPAP(シーパップ)という機械を使って眠るようになりました。
では、そのCPAPとはどんな治療なのか?
初めて聞く方にも分かりやすく、専門サイトの内容を交えて紹介します。
CPAP(シーパップ)とは?
CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)とは、
機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り込み、
睡眠中の気道の閉塞を防いで無呼吸を防止する治療法です。鼻に装着するマスクを通して一定の空気圧を送り続けることで、
睡眠時無呼吸症候群の重症化を防ぎ、質の高い睡眠を保つことができます。現在では「中等症〜重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群」に対する
標準的な治療法として広く用いられています。
私もこのCPAP治療を始めてから、
「寝ても疲れが取れない」「朝起きても頭がぼんやりする」
といった不調が少しずつ改善していきました。
初めて装着したときの正直な感想や、慣れるまでの葛藤は下の記事でまとめています👇
実録!睡眠時無呼吸症候群・治療編
そして1年半後、CPAPが「生活の一部」に
- 最初のうちはマスクの装着にも苦戦し、毎晩格闘していました。
今では部屋を真っ暗にした状態でも、手探りで簡単に装着できるようになりました。 - 装着して寝ることが当たり前になり、帰省や出張時にも携行。
出張先では就寝時の置き場や電源確保に苦労しましたが、
いまでは部屋の備品(椅子など)を活用したり、
シャワールーム付近のコンセントを使うなどして、どこでも対応できるようになりました。 - マスクやホース、本体の手入れも最初は面倒に感じていましたが、
朝起きたらまずお手入れをするのが日課に。
掃除のタイミングも生活リズムに組み込めるようになりました。
CPAPを使って変わったこと
- 6時間寝ても疲れが取れなかったのが、
CPAPを使うようになってからは5時間程度の睡眠でも体が軽く感じられるようになりました。 - 休みの日も活動的になり、以前は家でゴロゴロ過ごしていたのが、
今では外出したり、朝から動き出せるように。 - 体のだるさや重さ、頭痛がなくなり、物事に前向きに取り組めるようになりました。
- 健康意識が高まり、ウォーキングやエアロバイク、筋トレを習慣化。
“睡眠以外の健康資産” にも目を向けるようになりました。 - 日中の眠気や集中力低下が減り、仕事効率が大幅にアップ。
- 惣菜・レトルト中心の食生活から自炊が増え、
健康的な食事を楽しみながら食費を抑えられるようになりました。
定期検診の結果
- 現在は隔月での診察になり、データは紙ではもらっていませんが、数値は安定しています。
- 朝活を始めた影響で就寝時間が短くなることもあり、
医師から「最低でも4時間はCPAPを使うように」とアドバイスを受けています。
今後の課題
- 出張時に飛行機移動がある場合、CPAPは手荷物として機内持ち込みが必要で、荷物がかさばる。
- 寒くなると「鼻づまり」が起きやすく、呼吸が苦しくなることがあるため対策が必要。
🩸 骨髄ドナーとしての再チャレンジ
実は今月末で、骨髄ドナー登録の保留期間が終了します。
先日の睡眠外来で相談したところ、「今の状態なら大丈夫だと思いますよ」との言葉をいただきました。もし今回、適合者が見つかってWEB問診や面談の機会があった際には、
これまでのCPAP治療データを持参し、しっかり説明した上で判断してもらうつもりです。1年半、CPAPを続けてきたことで、
「健康を取り戻した」だけでなく「誰かの役に立てる体になれた」と感じています。
治療を続ける中で、自分のための健康が、
やがて“他の誰かの希望につながる”かもしれない――
そう思えるようになったことが、今の私にとって大きな励みになっています。
🌙 まとめ:CPAPは「治療」ではなく「人生のリセットボタン」
CPAPを使い始めた当初は「毎晩マスクをつけるなんて続くのかな」と不安ばかりでした。
ですが、1年半経った今では CPAPがないと眠れない=それだけ体調が安定している証拠 だと感じています。睡眠の質が上がると、体だけでなく「気持ち」や「生活習慣」まで変わります。
だるさが減り、前向きに行動できるようになり、
食生活や運動習慣、家計の見直しにまで良い影響が広がりました。正直、毎晩の手入れや出張時の準備など手間はあります。
それでも「朝スッキリ起きられる」という当たり前の感覚が戻ってきたことで、
CPAPを続けてきて本当に良かったと心から思います。睡眠時無呼吸症候群は「放置すれば悪化する」病気ですが、
治療を続ければ確実に生活の質が上がる病気 でもあります。この記事が、同じように悩んでいる方が一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
📅 次回予告
ここまで読んでくださってありがとうございました!
次回は 11月15日(土)の夜に公開予定。家計シリーズから「食費見直しチャレンジ11月中間報告」をお届けします。
日々のちょっとした改善が、どんな変化につながっているのか。
ぜひ次回もゆるっとお付き合いいただけたら嬉しいです。



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