「家計がいつもカツカツで苦しい」
「家計を見直したいけど、何から手をつけたらいいかわからない」
「家計簿はつけているけど、何も変えられていない」
──これは、年始の私そのものでした。
当時の家計は毎月約10万円の赤字。
キャッシングの借入と返済を繰り返し、貯蓄はゼロ。
真綿で首を絞められるように、じわじわと家計が詰んでいく感覚の中で、
「何をしたらいいかわからない」
「どうしたらいいかわからない」
と、ただ不安を抱えたまま生活していました。
自己流で節約を始めた結果、
家は安らげない場所になり、栄養バランス無視の食事で体調を崩し、
心身ともに限界状態に。
現実から逃げるように休日は外出し、
少ない手持ちでパチンコへ。
平日の反動でカップ麺や特売品を買い漁り、過食に走る…。
まさに本末転倒な日々でした。
そんな私が、あるお金系YouTubeとの出会いをきっかけに
家計見直しの「正しい方向性」を知り、
無理な節約ではなく、効果の高い固定費の改善に取り組みました。
その結果、
毎月10万円近い赤字だった家計は大幅に縮小し、黒字化まであと一歩。
この記事では、この1年間で取り組んできた
「固定費削減」にスポットを当てて振り返ります。
私の実体験が、
あなたの家計改善のヒントになれば嬉しいです。
見直し額の合計はいくらに…
今年見直した固定費の一覧はこちらです。
| 内容 | 見直し前 | 見直し後 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 保険 | 27,000円 | 15,000円 | -12,000円 |
| スマホ | 15,000円 | 9,000円 | -6,000円 |
| ネット | 12,000円 | 5,000円 | -7,000円 |
| サブスク | 12,790円 | 9,090円 | -3,700円 |
| キャッシング | 41,000円 | 31,000円 | -10,000円 |
| 投資 | 40,000円 | 5,000円 | -35,000円 |
合計:月73,700円の削減
振り返ってみると、自分でも驚く金額です。
しかもこれは「年額」ではなく月額。
固定費の削減が、
いかに家計に大きなインパクトを与えるかがよくわかります。
保険はライフステージの変化ごとに見直しを
見直し前の保険の状況
・生命保険:4契約
・医療保険:1契約
・自動車任意保険:1契約
合計6つの保険に加入し、月額27,000円を支払っていました。
見直し対象となった生命保険の内訳は以下の通りです。
・住宅ローンの団体信用生命保険
・貯蓄型生命保険 2契約
・掛け捨て生命保険 1契約
見直し時に考えたポイント
私は5年前に離婚し、現在は独り身です。
そのため以下の点を重視して見直しました。
・今の自分に本当に必要な保障か
・保障内容が重複していないか
・将来の資産と現在の家計、どちらを優先するか
結論として、貯蓄型生命保険を2契約解約しました。
A社生命保険
月額約9,000円/死亡保障500万円
約6年積立:積立約70万円 → 返戻約28万円(返戻率約40%)
B社生命保険
月額約3,000円/死亡保障500万円
約11年積立:積立約35万円 → 返戻約9万円(返戻率約26%、契約者貸付あり)
この2つを解約し、
月額で約12,000円、年間で約144,000円の削減。
その後、保障内容が似ていたため
掛け捨て生命保険と医療保険に整理。
現在は
月額4,000円/入院1日15,000円/死亡保障400万円
と、今の私には十分な内容です。
スマホは自分に合ったキャリアとプランを選択
変更前:au(月額約15,000円)
変更後:UQモバイル(月額約9,000円)
※端末分割代約3,300円、iPad料金約2,400円を含みます。
変更前のイメージ
・格安SIMは通信が遅い
・サポートが不安
・無制限プランでないと不安
変更後の実感
・通信速度は体感で変化なし
・店頭サポートも利用可能
・月の通信量は平均20GB程度で無制限は不要だった
・自宅にはWi-Fiあり
現在の内訳
・UQモバイル:約3,300円
・端末分割:約3,300円
・iPad:約2,400円
合計:約9,000円
結果、
月額6,000円、年間72,000円の削減に成功。
インターネット回線はシンプルイズベスト
変更前:BBIQ(月約12,000円)
→ ネット・TV2台・電話のセット契約
変更後:マネーフォワード光1ギガ(月約5,000円)
→ ネットのみ
不要だった理由
・自宅固定電話はほぼ使用せず
・迷惑電話が多くストレス
・テレビは動画配信で十分
・転勤の可能性が出てきた
結果、
月7,000円、年間約84,000円の削減。
サブスクの見直しは定期的に
解約したサブスク
・スマホ故障サポート:1,446円
・スマホ使い方サポート:590円
・pontaパス:548円
・めちゃコミ:550円
・マネーフォワードME:590円
合計:約3,700円
→ 年間約44,400円の削減。
キャッシングを繰上げ返済して複利を敵から味方に
2025年1月時点
・A社:25,000円/残高90万円/金利18.0%
・B社:10,000円/残高45万円/金利14.5%
・C社:6,000円/残高25万円/金利14.5%
合計160万円、月41,000円の返済。
現在はA社を優先返済し、
残高約26万円、返済額15,000円に減少。
月10,000円、年間120,000円の削減。
やはり投資は余裕資金ですべき
・新NISA:30,000円 → 0円
・iDeCo:10,000円 → 5,000円
・持株会積立:10,000円 → 解散で終了
合計:月45,000円、年間540,000円の調整に成功。
赤字家計+高金利借金+投資は矛盾していたと痛感しました。
なぜ今まで動けなかったのか?
ここまで読んでいただくと、
「なんでこんなに効果があるのに、今までやらなかったの?」
と思われるかもしれません。
私自身、真剣に考えてみました。
その答えは──
「面倒だから」
これが本音でした。
・電話するのが面倒
・引き止められたら面倒
・店舗に行くのが面倒
家計はとっくに火の車なのに、
そんな**“ほんの少しの面倒”**が理由で、ずっと動けずにいたのです。
ですが固定費の見直しは、
✅ 最初だけ面倒
✅ でも一度やれば効果はずっと続く
✅ 金額インパクトは食費や光熱費とは比べ物にならない
まさに**「最初にやるべき家計改善」**でした。
解約・乗り換えで感じたこと
ネットでは
「電話がつながらない」
「引き止めがすごい」
「値引き交渉が面倒」
などの話もよく見かけます。
ですが、私の実体験では
✅ どれも想像していたほど大変ではありませんでした。
・保険 → 電話+WEBで完結
・スマホ → 完全WEB手続き、2時間ほど
・ネット → 予約制の解約電話でスムーズ
・サブスク → すべてWEB
・NISA/iDeCo → 書類対応はあるが問題なし
「思っていたより、ずっと簡単だった」
これが正直な感想です。
見直し時の注意点
・保険は家庭環境で必要額が違う
・スマホは割引条件に注意
・ネットは工事タイミングに注意
・サブスクは解約月の扱いに注意
まとめ
ここまで、
・保険
・スマホ
・インターネット
・サブスク
・キャッシング
・投資
と、私が実際に見直してきた固定費についてお伝えしてきました。
どれも
「やろうと思えば、今日からでもできること」
ばかりです。
ですが、
行動に移すかどうかで、1年後の家計はまったく別物になります。
私自身、
✔ 毎月約73,700円の固定費削減
✔ 年間にすると約88万円以上の効果
✔ 赤字家計 → 黒字化目前
ここまで家計が改善しました。
あのとき、
「面倒だから」と後回しにし続けていたら、
今も間違いなく赤字のままだったと思います。
固定費削減は、
✅ 我慢ではなく
✅ 知識と行動で
✅ 家計を一気に立て直せる方法
です。
もし、昔の私と同じように
「家計が苦しい」「何から手をつければいいかわからない」
と悩んでいる方がいたら、
まずは固定費から見直してみてほしい。
それが、
家計再生の一番の近道だと、
今の私は胸を張って言えます。
今回ご紹介した固定費の見直しについては、
それぞれ個別記事でも詳しく書いています。
・保険の見直し→「固定費削減 まずは保険の見直しから」
・インターネット回線の乗り換え→「固定費削減 インターネット回線乗り換えました」
・サブスクの整理→「サブスクに月1万円払っている!?実際に解約して気づいたこと」
「どこから見直せばいいかわからない…」という方は、
気になるところから一つずつ読んでみてください。
私のリアルな失敗談やつまずいたポイントもすべて公開しています。
次回予告
次回もまとめ記事になります。
今回は
「家計を見直すために削減した話」
でしたが、次回はその逆。
家計を見直すために、あえて“使う”と決めたお金
についてお話しします。
公開は
12月13日(土)の夜を予定しています。
次回も、
まったりとお付き合いいただけると嬉しいです。
今回も最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。


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