7月18日の朝8時半ごろ。 Search Consoleを開くと、そこには「クロール済み – インデックス未登録」の表示がありました。
Googleには読みに来てもらえたのに、検索結果には載っていない。 1年前に書いた、自分の家計再生の原点となる大切な記事が、です。
今日はこの記事を、2つのAIと一緒に1日でリライトして、公開するまでの記録です。
〔Search Consoleの未登録画面〕

先に、私の立場を正直に書いておきます。 私は、AIの専門家でも、収益化に成功したブロガーでもありません。 AdSenseにもまだ合格していない、ひよっこです。
AIは、詳しい人が仕事を効率化したり、すでに成功している人がさらに成果を伸ばしたりするための道具なのでしょうか。
少なくとも、私にとっては違いました。
一人では整理できなかった考えを、言葉にする。 過去の体験を、記事にする。 迷ったときに選択肢を出してもらい、最後は自分で決める。 AIは、止まっていたことを一歩進める手助けをしてくれます。 一人では頭の中だけで終わっていた考えを、誰かとの対話のように整理し、形にしてくれる存在です。
今回の舞台は、ブログ記事のリライトです。 でも、伝えたいのはブログで稼ぐ方法ではありません。 自分の体験と判断を手放さずに、AIという有能な道具を使って、やりたかったことを形にする。 その実例を、1日の記録としてお伝えします。
AIに記事を「書かせる」ことと、AIと一緒に記事を「作る」こと。 この2つの違いを、AIが間違える前提で事実を守りながら作った今日の1日で、お見せします。
なぜAIを2つ使うのか
これまで私の記事作りは、ChatGPTが中心でした。 今回からそこに、Claudeとの「擦り合わせ」が加わっています。
体制はこうです。
- 筆者:一次情報を渡す、事実を確認する、最終判断する
- Claude:構成の統合、本文の主執筆、追加質問
- ChatGPT:前提の整理、別視点からのレビュー、画像制作
ただし、役割は完全には固定していません。 場面ごとに、主担当とセカンドオピニオンを入れ替えながら進めました。
〔AI共作の体制図〕

もう一つ、今回の作業には土台があります。
5日前の7月13日に作った「AI共作憲章」です。
憲章といっても大げさなものではなく、AIと記事を作るときの取り決めを1枚にまとめた文書です。
柱は2つ。 書く前に「この記事は誰のどんな悩みを解決するか」を一文で決めること。 そして、AIによる体験の創作を禁止し、不足部分は【要確認】タグで筆者に戻させることです。
リライトの1日タイムライン
〔リライトの1日タイムライン〕

- 8:26 Search Consoleでインデックス未登録を発見。スクショをAIに渡すところから開始
- 午前 ChatGPTと前提合わせ。記事の問題点と方向性を整理
- 午前 その結果を持ってClaudeと擦り合わせ。構成を確定
- 昼 事実確認の往復。出会いの時期、金額、当時のエピソードを一つずつ
- 昼過ぎ 本文執筆とレビューの往復。前半・後半に分けて文章の温度を確認
- 午後 図解2枚とアイキャッチを作成。本文を差し替え
- 16時ごろ 公開。すぐにSearch Consoleから登録リクエスト
途中、15分ほど散歩に出ています。 朝の日光を浴びて、おやつを買って戻る。 AIは休まず待っていてくれますが、判断するのは人間なので、リフレッシュも作業のうちです。
なお、公開・更新したらすぐ登録リクエストまで行うのは、私のいつもの手順です。 分単位の時刻を覚えていないくらいには、習慣になっています。
AIが間違え、AIが気づいた。それでも最後に頼ったのは一次資料
今日、一番ヒヤッとした場面です。
リライト中、過去に完済したキャッシングの金額を、AIが「約48万円」と提示しました。 もっともらしい数字です。 私も一瞬、そうだった気がしました。
ところが後の照合作業で、AI自身が数字の不一致に気づきます。 確認先は、私が公開済みの家計簿記事でした。 正しい金額は、約46万円。
この一件の教訓は、三層あります。
- AIは、自信満々のまま間違える
- AIによる再チェックも、ちゃんと役に立つ
- ただし、正解を確定するのは一次資料だけ
〔【要確認】タグが残った下書き画面〕

憲章の【要確認】タグも、今日ずっと働いていました。 たとえば下書きには、こんな形で残ります。
借入額は【要確認:再借入額】です。
AIが数字を創作する代わりに、空欄のまま私へ戻す仕組みです。
その効果が一番分かるのが、次のビフォーアフターです。
リライト前:食費を極限まで削っていた
事実確認後:ご飯と安いカップ麺、スナック菓子、半額惣菜。栄養を犠牲にして、安く済ませていた
AIに文章を整えてもらうだけでは、体験談は一般論になります。 本人が具体的な事実を戻して、初めて「その人の記事」になるのです。
AI同士の意見が割れた。原因は「渡した資料」だった
もう一つ、執筆中にリアルタイムで起きた事件があります。
この舞台裏記事を作っている途中、Search Consoleを確認した時刻をめぐって、ChatGPTとClaudeの意見が割れました。 ChatGPTは「8:26」、Claudeは「8:40」。 片方は、もう片方が読み違えたと判断しました。それも、自信満々に。
確認した結果、真犯人は私でした。 それぞれのAIに、別の時刻のスクリーンショットを渡していただけだったのです。 両方のAIは、自分に渡された資料を正しく読んでいました。
AIの性能差ではなく、渡した前提の差。 複数のAIの回答が食い違ったら、モデルを疑う前に「同じ資料を渡したか」を確認する。 今回の食い違いは、それで説明がつきました。
意見が割れたのは、時刻だけではありません。
- タイトル論争:「リベ大」を前に出すか、読者の悩みの言葉を前に出すか
- 言葉選び:「暴飲暴食」か「食べすぎ」か。最終的に私が「やけ食い」に決定
- 相談窓口を記事に入れるか:重くしたくない気持ちと、誠実さのバランス
どれも、AIが正解をくれたわけではありません。 選択肢を出させて、自分が決める。 AIが2つあると、自然とその形になります。
やってみて分かった4つのコツ
1. ルールは先に文書化する 憲章があったから、AIが増えても方針がぶれませんでした。
2. AIには一次資料を渡す スクショ、過去記事、実際の数字。 渡さなければ、不足した情報をAIが補い、それらしい文章が混ざります。
3. 複数AIには同じ前提を渡す 今日一番の学びです。 今回の食い違いは、私が別々の資料を渡したことで起きました。
4. 最終判断は必ず自分 読者への責任は、AIには取れません。 取れるのは、書き手だけです。
補足として、実務の型をもう一つ。 記事を公開・更新したら、Search Consoleで登録リクエストまでをセットにしています。 登録を保証する操作ではありませんが、「あとでやろう」と先延ばししないための習慣です。
最後に、今日から真似できる形にしておきます。 フル版の憲章を作るのは大変でも、この5行をAIへの最初の指示に貼るだけで、だいぶ変わります。
AIへ最初に伝える共作ルール
- 私の体験・金額・時期を推測で補わない
- 不明な点は【要確認:確認内容】と残す
- 私が渡した記事・スクショ・記録を優先する
- 別のAIにも同じ資料と前提を渡す
- 最終判断は筆者が行う
おわりに
〔リライト完了後の記事画面〕

朝8時半ごろに見つけた「インデックス未登録」から始まった一日は、16時ごろの登録リクエストで終わりました。
1日の成果物は、こちらです。
AIは、筆を速くしてくれます。 構成も、レビューも、図解も、一人でやるより確実に速い。
でも、体験と判断だけは、代わってくれません。 だから共作は、面白いのです。
そして、AIがもたらす豊かさは、収益だけではありません。 一人で悩む時間が減る。 考えが整理される。 やりたかったことを、形にできる。 私にとってAI共作は、自分にできることを少しずつ増やすための方法です。
専門家でなくても、実績がなくても、自分の体験と判断さえ手放さなければ、AIは頼れる相棒になります。
少なくとも私は、この半年で「記事を書けるようになった」のではありません。 「できることが、増えました」。
これからもAIと一緒に、人生を少しずつ前へ進めていこうと思います。
リライトした記事が検索に登録されるかどうかは、Googleが決めます。 その結果はまた、この場所で記録としてお伝えします。



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